危険物の種類 PR

危険物の分類と性質

危険物の分類と性質

危険物の種別

種別 性質
第1類危険物 酸化性固体
第2類危険物 可燃性固体
第3類危険物 自然発火性及び禁水性物質の固体又は液体
第4類危険物 引火性液体
第5類危険物 自己反応性物質の固体又は液体
第6類危険物 酸化性液体

固体:第1類、第2類

液体:第4類、第6類

固 or 液:第3類、第5類

Mt.フジ
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まずは大枠で覚えてしまいましょう!

第1類危険物(酸化性固体)

主な物質

  • 塩素酸カリウム
  • 塩素酸ナトリウム
  • 過塩素酸カリウム
  • 過塩素酸ナトリウム

特徴

  • 多くは無色の結晶か白色の粉末
  • 激しい燃焼を引き起こすが、一般に不燃性
  • 強い酸化性(酸化剤)

火災予防

  • 火気、加熱との接触を避ける
  • 酸化されやすい物質(還元剤)との接触を避ける
  • 摩擦や衝撃を避ける

消火方法

  • 大量の水による冷却消火
  • アルカリ金属の過酸化物は乾燥砂や粉末消火剤による窒息消火

第2類危険物(可燃性固体)

主な物質

  • 硫黄
  • 亜鉛粉
  • 赤リン
  • 三硫化リン
  • 五硫化リン
  • 鉄粉
  • 金属粉
  • マグネシウム

特徴

  • 比較的低温度で着火し、燃焼速度が早い
  • 燃焼時に有毒ガスを発生させるものがある
  • 粉末状のものは粉塵爆発を起こす

火災予防

  • 還元物質が多い(酸化されやすい)
    酸化剤(第1類、第6類)との接触や混合を避ける
  • 炎や火花との接触を避ける
  • 鉄粉や金属粉、マグネシウムは水との接触を避ける
  • 静電気の蓄積に注意する

消火方法

  • 水との接触を避ける物質:乾燥砂などで窒息消火
  • 引火性の固体:泡や粉末、二酸化炭素、ハロゲン化物で窒息消火

第3類危険物(自然発火性及び禁水性物質の固体又は液体)

主な物質

  • アルカリ金属(リチウム、カリウム、ナトリウム)
  • アルカリ土類金属(マグネシウム以外)
  • 黄リン
  • 金属のリン化合物

特徴

  • ほとんどの物質が自然発火性と禁水性の性質を併せ持つ

火災予防

  • 自然発火性物質:炎や火花との接触を避ける
  • 禁水性物質:水との接触を避け、灯油中に保存する

消火方法

  • 自然発火性物質:水、強化液、泡など
  • 禁水性物質:炭酸水素塩類の消火剤
  • 乾燥砂などはどちらにも有効

第4類危険物(引火性液体)

主な物質

  • 特殊引火物
  • アルコール類
  • 石油類(第1~第4石油類)
  • 動植物油類

特徴

  • 引火性の液体で、蒸気は空気と混合して引火する可能性
  • 水に溶けにくいものが多い
  • 電気の導電性が低く、静電気を蓄積しやすいものが多い

火災予防

  • 炎や火花、高温部との接触を避ける
  • 換気を十分に行い、引火性蒸気の濃度を上昇させない
  • 静電気の除去に留意する

消火方法

  • 基本的には窒息消火(泡、二酸化炭素、ハロゲン化物、粉末、霧状の消火液)
  • 注水はNG(水の上でもガソリンは燃える)

第5類危険物(自己反応性物質の固体又は液体)

主な物質

  • 硝酸エステル類(硝酸メチル、硝酸エチル、ニトログリセリンなど)
  • ニトロ化合物(ピクリン酸、トリニトロトルエン)

特徴

  • 燃えやすく、燃焼速度が早い
  • 加熱や衝撃、摩擦などにより発火又は爆発するものが多い

火災予防

  • 火気や加熱を避ける
  • 衝撃や摩擦を避ける

消火方法

  • 大量の水で冷却消火
  • 次点で泡消火剤
  • 反応が激しく早いため消火は困難

第6類危険物(酸化性液体)

主な物質

  • 過塩素酸
  • 過酸化水素
  • 硝酸

特徴

  • 水と激しく反応し、発熱するものがある
  • 不燃性の液体
  • 酸化力が強く、可燃性の燃焼を促進する
  • 腐食性がある
  • 蒸気は有毒

火災予防

  • 火気、直射日光を避ける
  • 可燃性物質や有機物との接触を避ける
  • 水と反応するものは、水との接触を避ける
  • 容器は耐酸性のものを使用する

消火方法

  • 水や泡消火剤
Mt.フジ
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本日はこのへんで、ごきげんよう!!