第3類危険物 各論｜黄リン・金属のリン化物

黄リン (P)

指定数量20 kg

黄リンの性質

白～黄色の透明な結晶性固体

比重：1.83

融点：44.1℃

沸点：280℃

引火点：＜20℃

発火点：50℃程度

毒劇物：毒物

黄リンの特徴

不快臭がある

水に溶けない
ベンゼン、二硫化炭素に溶ける

黄リンの危険性

液状で空気に接触すると自然発火(激しく燃焼)し、有毒なヒューム(リン酸化合物)を発生する
→水中で保管する必要がある。

燃焼により五酸化リンを生じる

酸化剤、ハロゲン、リン、硫黄と激しく反応し、爆発する

強アルカリと反応し、ホスフィン(PH3)を生成する

毒性が強く、皮膚に接触すると熱傷になり、生命の危険がある

飲み込むと生命の危険がある

黄リンの火災予防・消火

金属のリン化物：リン化カルシウム(Ca₃P₂)

指定数量50 kg

リン化カルシウムの性質

赤～茶色(暗赤色)の結晶性粉末

比重：2.51

沸点：1600℃

毒劇物：―

リン化カルシウムの特徴

アルカリに溶けない

リン化カルシウムの危険性

水に接触すると自然発火するおそれのある可燃性・引火性の気体(リン化水素)を発生する

水・湿った空気・弱酸と激しく反応し、分解してリン化水素(フォスフィン)を発生する

Ca₃P₂＋6H₂O＝3Ca(OH)₂＋2PH₃＋771.2 kJ

リン化カルシウムの火災予防・消火

 

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