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第5類危険物 各論|硝酸エステル類

第5類危険物(硝酸エステル類)

硝酸エステル類の特徴

第1種自己反応性物質

指定数量:10 kg

硝酸エステルとは

硝酸エステルは、硝酸(HNO3)のH原子がアルキル基に置換されたもの。

硝酸エステルは自然分解して一酸化窒素(NO)が発生します。

NOは引火の触媒となりますので、保管などに注意する必要があります。

硝酸エステル類

硝酸メチルCH3NO3

硝酸メチル

硝酸メチルの性質

無色の液体(芳香臭)

比重:1.20

蒸気比重:2.65

融点:-108℃

沸点:65℃

引火点:15℃

硝酸メチルの危険性

水にほとんど溶けない

有機溶剤(エタノール、エーテル)と混和する

火花や静電気で爆発する

点火すると灰青色の炎で燃える

硝酸メチルの消火予防

風通しの良い冷暗所に保管する

容器は密栓する

硝酸メチルの消火方法

散水、水噴射を行う

窒息消火は効果がない

爆発的に燃焼するので消火は困難

硝酸エチル(C2H5NO3)

硝酸エチル

硝酸エチルの性質

無色の液体

比重:1.11

蒸気比重:3.14

融点:-95℃

沸点:87℃

引火点:10℃

硝酸エチルの危険性

水にわずかに溶ける

エタノールに溶ける

火花や静電気で爆発する

硝酸エチルの消火予防

風通しの良い冷暗所に保管する

容器は密栓する

硝酸エチルの消火方法

散水、水噴射を行う

窒息消火は効果がない

爆発的に燃焼するので消火は困難

ニトログリセリン(C3H5(ONO2)3)

ニトログリセリン

ニトログリセリンの性質

無色~黄色の粘ちょう性の液体

比重:1.6

蒸気比重:7.8

融点:13℃

沸点:218℃

自然発火温度:270℃

毒劇物:―

ニトログリセリンの危険性

水にほとんど溶けない

有機溶剤(エーテル、アセトン、酢酸エチル、ベンゼンなど)に溶ける

加熱すると激しく燃焼又は爆発することがある

衝撃や摩擦により爆発的に分解する

ニトログリセリンの消火予防

風通しの良い冷暗所に保管する

容器は密栓する

ニトログリセリンの消火方法

散水、水噴射を行う

窒息消火は効果がない

爆発的に燃焼するので消火は困難

ニトロセルロース

ニトロセルロース

ニトロセルロースの性質

白色の固体

比重:1.54

引火点:13℃

自然発火温度:160~170℃

毒劇物:―

ニトロセルロースの危険性

水にほとんど溶けない

有機溶剤(エタノール、エーテル、アセトンなど)に溶ける

乾燥すると自然発火する

燃焼すると急速に分解し、窒素酸化物(NO)を生成し、火災や爆発の危険性

熱、衝撃、摩擦、静電気により爆発する恐れ

→含有窒素量が大きいほど爆発の危険性は高い

ニトロセルロースの消火予防

風通しの良い冷暗所に保管する

容器は密栓する

ニトログリセリンの消火方法

散水、水噴射を行う

窒息消火は効果がない

爆発的に燃焼するので消火は困難

 

Mt.フジ
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本日はこのへんで、ごきげんよう!!

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