金属の特性:伝導性、展性・延性、金属光沢
重金属:比重4~5以上の金属
軽金属:比重5~4以下の金属
イオン化傾向:水溶液中における金属原子の陽イオンになりやすさ
金属の一般的な特徴
1. 伝導性
2. 展性・延性
3. 金属光沢
また、金属=磁石にくっつく(磁性)と思いがちですが、金や銀、銅、アルミニウムなどは磁性を持ちません。
これは、1円玉や10円玉に磁石をくっつけてみると確認することができます。
つまり、金属の特徴に磁性は含まれないのです。
伝導性
伝導性は熱や電気を通しやすい性質ということです。
金属は熱を伝えやすいためフライパンや鍋などに使用されます。
つまり、炎から受けた熱を伝えやすく、中身を温めやすいということになります。
しかし、逆に言えば熱は逃げていきやすいとも言えます。
また、金属は電気を通しやすいため、電線などに使用されます。
電線では主に銅(Cu)かアルミニウム(Al)が使用されています。
銅は電気の抵抗性が低く、効率的に電気を送ることができます。
アルミニウムは比重が小さく軽いため、長距離の送電線に使用されています。
展性・延性
展性・延性は金属の変形しやすさの性質をいいます。
展性は金属を叩くと薄く伸びる性質のことです。
特に展性が顕著なのが金(Au)です。
金箔は金の塊をひたすら叩いて広げることで作られています。
延性は金属を引っ張ると伸びる性質のことです。
金は展性に加えて延性も優れている金属です。
また、銅やアルミニウムなど細く加工しやすく電線に使用されるような金属も延性に優れた金属です。
金属光沢
金属光沢は滑らかな表面の光を反射する性質のことを言います。
アルミホイルやアクセサリーなどで普段から見かける性質ですね。
金属の その他の性質
重金属と軽金属
金属は特徴として比重が大きいですが、そのなかでも比重の大きさにより軽金属と重金属に分類されます。
重金属と軽金属の境は比重4~5となっています。
あくまで比較的に重い・軽いの分類であって、厳密な基準とはなっていません。
金(19.3)
水銀(13.5)
鉄(7.9)
亜鉛(6.9)
チタン(4.6)
アルミニウム(2.7)
ベリリウム(1.9)
マグネシウム(1.7)
例外的な特徴を持つ金属
水銀:常温で液体
マグネシウム、カリウム:燃える
イオン化傾向
イオン化傾向は金属原子の水溶液中で陽イオンになりやすさを表しています。
また、陽イオン化しやすさの順に並べたものをイオン化列といいます。
また、それぞれの金属がどのような水溶液と反応するか示すと以下のようになります。