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有機化合物と無機化合物

有機化合物と無機化合物

有機化合物:主に炭素と水素で構成される化合物

無機化合物:有機化合物を除く化合物

 

Mt.フジ
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今回は有機化合物について解説します。

有機化合物の分類

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有機化合物は大きく2種類の分類方法があります。

炭素の繋がりによる分類:脂肪族炭化水素(鎖式化合物)と環式化合物(芳香族を含む)

官能基による分類:官能基は、ある種の原子が特定の形で結合したもの

炭素の繋がりによる分類

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有機化合物は炭素の繋がりによって分類されます。
有機化合物の分類

鎖式化合物

鎖式化合物は《炭素が鎖状につながっている(輪っかになっていない)有機化合物》です。

鎖式化合物のうち、炭素の間がすべて単結合のものを飽和化合物といい、

炭素の間に二重結合・三重結合(水素が結合する余地がある=飽和してない)を不飽和化合物と呼びます。

飽和化合物

飽和化合物は別名メタン系炭化水素やアルカンと呼びます。

また、飽和化合物の名称は炭素の数によって決まる接頭語と、アルカンの接尾語(-ane)を合わせて命名されます。

炭素の数と接頭語
不飽和系化合物

不飽和系化合物は含まれる不飽和結合が二重結合であればアルケン

三重結合であればアルキンと呼びます。

有機化合物の命名法

アルケンの最小単位は炭素2個が二重結合で結合したエテン(別名エチレン)であるため、エチレン系炭化水素とも分類されます。

 

アルキンの最小単位は炭素2個が三重結合で結合したエチン(別名アセチレン)であるため、アセチレン系炭化水素とも分類されます。

炭素の結合方式

環式化合物

環式化合物は《炭素(一部異なる原子を含む)が環状になっている構造が含まれる有機化合物》です。

炭素環式化合物

炭素環式化合物は《環状になっている部分が全て炭素で構成されている化合物》です。

そのうち、ベンゼン環(芳香環)の構造が含まれている化合物を芳香族と呼び、

それ以外を脂環式化合物と呼びます。

芳香族はベンゼンが基本構造となります。

脂環式化合物は鎖式化合物の名称の頭に環状を意味するシクロが付きます。

環式化合物
複素環式化合物

複素環式化合物は《環状になっている部分の一部に炭素以外の原子(酸素、窒素、硫黄など)が含まれている化合物》です。

有名なものとしてピリジンやチオール、オキサンなどがあります。

構造も確認しておきましょう。

複素環式化合物

官能基による分類

有機化合物には様々な官能基が含まれる場合があります。

官能基は化合物に特定の性質を与えることができる構造です。

 

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代表的な官能基を紹介します。
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アルコールやアルデヒド、カルボン酸など有名な官能基は抑えておきましょう
官能基

有機化合物と無機化合物の比較

無機化合物と比較した有機化合物の特徴を以下に示します。

溶解度や可燃性、反応速度などを比較してあります。

有機化合物と無機化合物の比較

 

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ではでは、今回はこのへんで。ごきげんよう!