地下タンク貯蔵所:タンク室構造・直接埋蔵構造・コンクリート被覆構造に分けられる
地下タンク貯蔵所
地下タンク貯蔵所は危険物を貯蔵するタンクが地盤面より下に設置されている施設のことです。
また、地下タンク貯蔵所はタンク室構造・直接埋蔵構造・コンクリート被覆構造の3種類があります。
なお、保安距離や保有空地は必要とされません。
地下タンク貯蔵所共通の構造・設備
・見やすい箇所に「危険物地下タンク貯蔵所」と「火気厳禁」を掲示する
・タンクは厚さ3.2 mm以上の鋼板とする
・タンク表面に錆止めを行う
・通気管又は安全装置を設ける
・通気管の先端は地盤面から4 m以上高い位置とする
・タンク頂部が地盤面から0.6 m以上 下に設置する
・タンク室内に2基以上のタンクを設ける場合は1 m以上の間隔を空ける
・自動表示装置を設ける
・漏洩検査管を4つ以上設ける
・水圧試験において漏れがなく、変形しない構造とする
タンク室構造
・壁及び底の厚さはコンクリート(又は同等強度)で30 cm以上とする
・蓋は鉄筋コンクリートで30 cm以上とする
・タンクとタンク室面の間隔は0.1 m以上とする
・タンクとタンク室面の間隔には乾燥砂を詰める
・タンク室は建築物の主要構造部から独立させる
直接埋蔵構造
・タンクと地下鉄・地下トンネル・地下街は水平距離で10 m以上離す
・タンク外殻から厚さ30 cm以上の鉄筋コンクリートの蓋を設ける
・蓋にかかる重量が直接タンクにかからない構造とする
・タンクは堅固な基礎の上に固定する
コンクリート被覆構造
・タンクを防水措置を講じた厚さ15 cm以上(側面、下方は30 cm以上)のコンクリートで覆う
・タンク外殻から厚さ30 cm以上の鉄筋コンクリートの蓋を設ける
・蓋にかかる重量が直接タンクにかからない構造とする
・タンクは堅固な基礎の上に固定する