第1石油類の特徴
非水溶性と水溶性に分かれる
指定数量 → 非水溶性:200 L、水溶性:400 L
発火点は300~500℃ 非水溶性液体は
第1類石油類(非水溶性)
ガソリン
ガソリンの性質
※ガソリンスタンドのガソリンは橙色に着色されている
比重:0.72~0.76
蒸気比重:3~4
引火点:-45~-40℃
沸点:39℃
発火点:300℃
融点:-90.5℃
燃焼範囲:1.4~7.6容量%
毒劇物:―
ガソリンの危険性
水に溶けない
エーテル、ベンゼン、アルコールに溶ける
揮発しやすい
電気の不良導体で静電気を蓄積しやすい
塩素酸ナトリウム、過塩素酸ナトリウム、過酸化水素、硝酸、硝酸アンモニウムとの混合/接触で発火の危険性がある
ガソリンの消火予防
火気や火花に近づけない
火花を発生する機器を使用しない
蒸気比重が大きい(低所に滞留しやすい)ため、通気・換気を良くする
容器は密閉して冷所に貯蔵する
静電気の蓄積しにくい器具を使用する
ガソリンの消火方法
窒息消火(粉末消火剤、二酸化炭素、泡消火剤)
ベンゼン(C6H6)
ベンゼン性質
無色の液体(特異的な臭気:芳香臭)
比重:0.8787
蒸気比重:2.69
引火点:-11℃
沸点:80℃
発火点:498℃
融点:6℃
燃焼範囲:1.2~7.8容量%
毒劇物:―
ベンゼンの特徴
水に溶けない
有機溶剤に溶ける
ベンゼンの危険性
加熱や衝撃により爆発する可能性がある
ベンゼンの消火予防
ガソリンと同じ
火気や火花に近づけない
火花を発生する機器を使用しない
蒸気比重が大きい(低所に滞留しやすい)ため、通気・換気を良くする
容器は密閉して冷所に貯蔵する
静電気の蓄積しにくい器具を使用する
ベンゼンの消火方法
窒息消火(水溶性液体用泡消火剤、粉末消火剤、二酸化炭素)
トルエン(C6H5-CH3)
トルエンの性質
無色の液体(特異的な臭気:芳香臭)
比重:0.866
蒸気比重:3.18
引火点:4℃
沸点:111℃
発火点:480℃
融点:-95℃
燃焼範囲:1.1~7.1容量%
毒劇物:―
トルエンの特徴
水に溶けない
エタノール、エチルエーテル、アセトンなど、多くの有機溶剤に溶ける
トルエンの危険性
強酸化剤と激しく反応し、火災や爆発の危険性がある
トルエンの消火予防
ガソリンと同じ
火気や火花に近づけない
火花を発生する機器を使用しない
蒸気比重が大きい(低所に滞留しやすい)ため、通気・換気を良くする
容器は密閉して冷所に貯蔵する
静電気の蓄積しにくい器具を使用する
トルエンの消火方法
窒息消火(水溶性液体用泡消火剤、粉末消火剤、二酸化炭素)
酢酸エチル(CH3-COO-C2H5)
酢酸エチルの性質
無色の液体(特異的な臭気:芳香臭)
比重:0.900
蒸気比重:3.04
引火点:-4℃
沸点:77℃
発火点:427℃
融点:-83℃
燃焼範囲:2.18~11.5容量%
毒劇物:劇物
酢酸エチルの特徴
水にわずかに溶ける
アルコール、エーテル、アセトン、クロロホルム、ベンゼンに溶ける
酢酸エチルの危険性
強酸化剤、塩基、酸と反応する
酢酸エチルの消火予防
ガソリンと同じ
火気や火花に近づけない
火花を発生する機器を使用しない
蒸気比重が大きい(低所に滞留しやすい)ため、通気・換気を良くする
容器は密閉して冷所に貯蔵する
静電気の蓄積しにくい器具を使用する
酢酸エチルの消火方法
窒息消火(水溶性液体用泡消火剤、粉末消火剤、二酸化炭素)
メチルエチルケトン(CH3-CO-C2H5)
メチルエチルケトンの性質
無色の液体(特異的な臭気:芳香臭)
比重:0.805
蒸気比重:2.41
引火点:-9℃
沸点:80℃
発火点:505℃
融点:-86℃
燃焼範囲:1.8~11.5容量%
毒劇物:劇物
メチルエチルケトンの特徴
水にわずかに溶ける
アルコール、エーテル、ベンゼンに溶ける
メチルエチルケトンの危険性
酸化剤と激しく反応して発火する
酸化剤と反応して爆発性過酸化物を生成する
塩基、酸と反応する
メチルエチルケトンの消火予防
ガソリンと同じ
火気や火花に近づけない
火花を発生する機器を使用しない
蒸気比重が大きい(低所に滞留しやすい)ため、通気・換気を良くする
容器は密閉して冷所に貯蔵する
静電気の蓄積しにくい器具を使用する
メチルエチルケトンの消火方法
窒息消火(水溶性液体用泡消火剤、粉末消火剤、二酸化炭素)
第1類石油類(水溶性)
アセトン(CH3-CO-CH3)
アセトンの性質
無色の液体(特徴的な臭気:芳香臭)
比重:0.788
蒸気比重:2.0
引火点:-20℃
沸点:56.5℃
発火点:540℃
融点:-95℃
燃焼範囲:2.2~13容量%
毒劇物:―
アセトンの危険性
水に易溶
エタノール、エーテル、クロロホルムに可溶
揮発しやすい
日光や空気にさらされると過酸化物質を生成し爆発性となる
アセトンの入っている容器は-15~-9℃で爆発混合気体を生成する
強酸化剤(無水クロム酸、過塩素酸ナトリウム、塩素酸ナトリウム、亜塩素酸ナトリウム、臭素酸ナトリウム、過酸化水素、硝酸、硝酸アンモニウム)と激しく反応し、火災・爆発の危険性をもたらす。
アセトンの消火予防
火気や火花に近づけない
火花を発生する機器を使用しない
蒸気比重が大きい(低所に滞留しやすい)ため、通気・換気を良くする
容器は密封して風通しの良い冷暗所に貯蔵する
アセトンの消火方法
窒息消火(粉末消火剤、二酸化炭素、泡消火剤)
ピリジン(C5H5N)
ピリジンの性質
無色の液体
吸湿性が強い
比重:0.98
蒸気比重:2.73
引火点:20℃
沸点:115℃
発火点:482℃
融点:-42℃
燃焼範囲:1.8~12.4容量%
毒劇物:―
ピリジンの危険性
水に可溶
アルコール、エーテル、ベンゼンなどの有機溶剤に可溶
揮発しやすい
強酸化剤(硝酸、硫酸など)と激しく反応し、火災・爆発の危険性をもたらす。
ピリジンの消火予防
アセトンと同じ
火気や火花に近づけない
火花を発生する機器を使用しない
蒸気比重が大きい(低所に滞留しやすい)ため、通気・換気を良くする
容器は密封して風通しの良い冷暗所に貯蔵する
ピリジンの消火方法
窒息消火(粉末消火剤、二酸化炭素、泡消火剤)