第3石油類の特徴
非水溶性と水溶性に分かれる
指定数量 → 非水溶性:2000 L、水溶性:4000 L
霧状になると引火点以下でも危険
第3類石油類(非水溶性)
重油
重油の性質
淡褐色~黒褐色の液体(微石油臭)
比重:0.82~0.90(水より軽い)
蒸気比重:5≦
引火点:60~120℃
沸点:150℃≦
発火点:240℃
融点:流動点≦0℃
燃焼範囲:1~7容量%
毒劇物:―
重油の危険性
水に溶けない
粘性がある
強酸化剤と反応する
重油の消火予防
火気や火花に近づけない
火花を発生する機器を使用しない
直射日光を避け、容器は密閉して冷所に貯蔵する
静電気の蓄積しにくい器具を使用する
重油の消火方法
窒息消火(粉末消火剤、二酸化炭素、泡消火剤)
一度燃えると消火は難しい
アニリン(C6H5-NH2)
アニリンの性質
無色~淡黄色の液体(芳香族アミン臭)
比重:1.0217
蒸気比重:3.3
引火点:76℃
沸点:184~186℃
発火点:630℃
融点:-6℃
燃焼範囲:1.3~11容量%
毒劇物:劇物
アニリンの危険性
水に溶けない
アルコール、ベンゼン、クロロホルムなど多くの有機溶剤に溶ける
190℃以上で加熱すると分解し、有毒で腐食性のヒューム(アンモニア、窒素酸化物)、引火性蒸気を生じる
強酸化剤と激しく反応し、火災や爆発の危険性がある
強酸と反応する
銅や銅合金を侵す
アニリンの消火予防
火気や火花に近づけない
火花を発生する機器を使用しない
直射日光を避け、容器は密閉して冷所に貯蔵する
静電気の蓄積しにくい器具を使用する
アニリンの消火方法
窒息消火(粉末消火剤、二酸化炭素、泡消火剤)
クレオソート油
クレオソート油の性質
濃黄色の液体(特有の刺激臭)
比重:1.00~1.17
蒸気比重:データなし
引火点:66℃≦
沸点:200~325℃
発火点:500℃
融点:データなし
燃焼範囲:データなし
毒劇物:―
クレオソート油の危険性
水にわずかに溶ける
多くの有機溶剤に溶ける
蒸気は有害で、粘膜を刺激する
クレオソート油の消火予防
火気や火花に近づけない
火花を発生する機器を使用しない
直射日光を避け、容器は密閉して冷所に貯蔵する
クレオソート油の消火方法
窒息消火(粉末消火剤、二酸化炭素、泡消火剤)
ニトロベンゼン(C6H5-NO2)
ニトロベンゼンの性質
淡黄色の液体(特異的な臭気)
比重:1.2
蒸気比重:4.2
引火点:88℃
沸点:211℃
発火点:480℃
融点:6℃
燃焼範囲:1.8~40容量%
毒劇物:劇物
ニトロベンゼンの危険性
水に溶けない
アルコール、ベンゼン、エーテルなど多くの有機溶剤に溶ける
強酸化剤、強還元剤と激しく反応し、火災や爆発の危険性がある
多くの有機物や無機物と爆発性の物質や混合物を生成する
多くのプラスチックを侵す
ニトロベンゼンの消火予防
火気や火花に近づけない
火花を発生する機器を使用しない
直射日光を避け、容器は密閉して冷所に貯蔵する
ニトロベンゼンの消火方法
窒息消火(粉末消火剤、二酸化炭素、泡消火剤)
第3類石油類(水溶性)
エチレングリコール(CH2OH-CH2OH)
エチレングリコールの性質
無色の液体(吸湿性)
比重:1.1
蒸気比重:2.1
引火点:111℃
沸点:198℃
発火点:398℃
融点:-13℃
燃焼範囲:3.2~15.3容量%
毒劇物:―
エチレングリコールの危険性
水に溶ける
アルコール、グリセリン、酢酸、アセトンなどの有機溶剤に溶ける
ベンゼン及びその同属体、塩素化炭化水素、石油エーテルに溶けない
強酸化剤、強塩基と反応する
エチレングリコールの消火予防
火気や火花に近づけない
火花を発生する機器を使用しない
エチレングリコールの消火方法
窒息消火(粉末消火剤、二酸化炭素、耐アルコール性泡消火剤)
グリセリン(CH2OH-CHOH-CH2OH)
グリセリンの性質
無色の液体(吸湿性)
比重:1.250~1.264
蒸気比重:3.17
引火点:177℃
沸点:290℃で分解
発火点:400℃
融点:18~20℃
燃焼範囲:2.6~11.3容量%
毒劇物:―
グリセリンの危険性
水に溶ける
強酸化剤と激しく反応する
グリセリンの消火予防
火気や火花に近づけない
火花を発生する機器を使用しない
ニトロベンゼンの消火方法
窒息消火(粉末消火剤、二酸化炭素、耐アルコール性泡消火剤)
本日はこのへんで、ごきげんよう!!