物理変化:物質そのものは変化せず、形や体積が変化する(分子式は変化しない)
化学変化:元の物質とは異なる性質を持つ物質に変化する(分子式が変化する)
>化合:2種類以上の物質が結合して別の物質ができる
>分解:1つの物質から2種類以上の別の物質ができる
>置換:化合物を形成する原子の一部が他の原子に置き換わる
>複分解:2種類以上の化合物が、互いに一部の原子を置き換えて2種類以上の新しい物質ができる
物理変化
物理変化とは《物質そのものは変化せず、形や体積が変化する》ことを言います。
この変化では変化前と変化後で分子式が変化しない、とも言いかえることが出来ます。
下に一例を示します。
・水が凍って氷になる、水が蒸発して水蒸気になる、など物質の状態が変化する(参照:物質の三態)
・砂糖を水に溶かして砂糖水になるなど、溶解させる
・バネを引っ張って伸ばすなど、形状が変形する
・鉄に熱をかけると赤くなる
化学変化
化学変化とは《元の物質とは異なる声質を持つ物質に変化する》ことを言います。
この変化では変化前と変化後で分子式が変化する、とも言いかえることが出来ます。
また、化学変化は大きく4種類、化合・分解・置換・複分解に区別することが出来ます。
ここでは4種類について、それぞれ確認していきましょう。
化合
化合は《2種類以上の物質が結合して違う物質になる化学変化》のことを言います。
下に一例を示します。
・水素と酸素が結合(燃焼)して水になる(反応式:2H2+O2→2H2O)
・炭素と酸素が結合(燃焼)して二酸化炭素になる(反応式:C+O2→CO2)
分解
分解は《1つの物質から2種類以上の物質ができる化学反応》のことを言います。
反応の方法により電気分解や熱分解などと呼びます。
下に一例を示します。
・水に電気を通すと水素と酸素が発生する(反応式:2H2O→2H2+O2)
・酸化銀を加熱すると酸素と銀になる(反応式:2Ag2O→4Ag+O2)
・炭酸水素ナトリウムを加熱すると炭酸ナトリウムと水と二酸化炭素になる(反応式:2NaHCO3→Na2CO3+H2O+CO2)
置換
置換は《化合物に含まれる原子の一部が他の原子に置き換わって別の物質ができる化学反応》のことを言います。
下に一例を示します。
・亜鉛に硫酸を加えると水素が発生する(反応式:Zn+H2SO4→ZnSO4+H2)
複分解
複分解は《2種類以上の化合物が、互いに一部の原子を置き換えて2種類以上の新しい物質ができる化学反応》のことを言います。
下に一例を示します。
・硝酸銀に塩化カリウムを混合すると塩化銀が析出する(AgNO3+KCl→KNO3+AgCl)